仕組みが分かる!NPO法人の資金源とは?

社会貢献

こんにちは。


教育事業の開発に携わりながら、地域活性やコミュニティづくりの分野で活動をしています、中村ひなたです。


前回に引き続き、NPOについてです。
NPOには3つの種類があるという話をしました。
気になるかたはこちら↓



今回も引き続き、NPOについて考えていこうと思います。


今日は、NPOの財源の仕組みについて分かりやすく解説していこうと思います。

NPOは利益を上げていい?

前回の記事では、NPOは「非営利組織」ではあるが、利益をあげてはいけないわけではない!とお伝えしました。


イメージでボランティア団体でしょ?のようにみられることがありますが、それは全然違くて、ちゃんとそこで働いている人がお給料をもらえるように必要な利益はあげていいし、むしろ団体や活動を継続させるためにも利益は上げなければならないんです。


ただ、NPOはサービスの受益者からはお金をもらえない構造の場合が多いので、一般的な会社がものを売って利益を得ているようなことはできません。


では、NPOにはどんな資金源があって、どうやって成り立っているの?ということについて考えていこうと思います。

NPOの6つの資金源


NPOには6つの資金源があります。
・会費 ・寄付金 ・助成金 ・補助金 ・事業収入 ・融資です。

①会費

NPOには一般的には会員と呼ばれる人がいます。
会員費は、そのNPO法人の活動に共感をして資金を出資している人です。

正会員と賛助会員の2種類があり、毎期ごとに安定して収入が入るのが特徴です。

正会員は組織に対して決定権を持ったり、いわゆる株式会社の株主のようなイメージです。
一方、賛助会員は決定権などを持たずに応援の資金としてくださる方のことを言います。

会費は、使い道が特定されていないことが最大の特徴です!

②寄付金

これは一番イメージしやすいかもしれませんね。
団体の活動に賛同してくれる人から寄付金を集めて、自分たちの活動資金とするのです。

最近では単発のプロジェクトでは目標金額を決めクラウドファンディングなどでも集めたり、月額のマンスリーサポーターなどの寄付の仕組みを作り、毎月継続的な収入があるように資金を集めている団体も多いです。

NPOは事業から直接収益が上がりにくいからこそ、その活動に賛同するという人から資金を頂いてくるのですね。

③助成金

助成金は、民間の財団などの支援団体からNPOの活動に対して提供される資金です。
ほとんどのものは資金を得るためには、申請をしたり、手続きをして審査を待ったりなどがあります。

他の団体も申請をするので、その競争の中で自分たちが資金を調達してこれるのかという課題もあります。


④補助金


補助金は、助成金と似ていますが、国や地方自治体などからその団体に提供されるお金のことです。
これは、委託金などとも呼ばれることがあり、行政が担えない分の分野やサービスを運営してくれているという対価として資金がもらえているというような構造もあります。


この③④は、活動実績が何年以上でないと申請ができないなど条件もあるため、難しい資金源ではあります。



⑤事業収入

これは、NPOの事業から売り上げたものです。
例えば、支援のために販売していた限定グッズなどが買われたとき、これは直接売り上げを上げているので事業収入になります。
NPOは支援型だと直接サービスを受けている人からお金をいただくのは厳しいのですが、事業から売り上げてはいけませんということではないのです。


⑥融資
融資は、銀行など金融機関などからお金を借り入れてくるものです。NPO法人向けの融資を受けられる制度なども充実はしてきています。

資金調達の注意点


たくさんありましたね!
NPOの資金源は株式会社と比べ、多くあるというのが特徴であります。


6つの資金源も大きく2つに分かれます。
『自主財源』と『外部資金』です。


会費・寄付・事業収入などが自主財源、その他が外部資金に分けられます。

(なんか地方行政みたい笑)


ただ、大事な点が一つあるのです!!
たくさん調達先があるからといって調達先を無闇に広げてはいけないということです。


自主財源と呼ばれる、自分たちで資金を集めることを疎かにしてしまうと、結局補助金や助成金頼りになってしまう。それが無くなったり終わりとなった時に自分たちで活動を維持していくことができなくなってしまいます。


それは意味がないし、より持続的な活動にしていくにはきちんと自分たちで利益を得るという仕組みを作れる人が必要
です。


そのためにはどうしたらお金を支援してもらえるか、マーケティングをして、
寄付したくなるような人たちには、どんな風に伝えたらいいのだろう?とPRも上手くしなければいけません。


簡単な、生半可な気持ちではNPOを作ったりはできないな〜と思いますね。
ちゃんと継続的な仕組みを作って運営できるような大人
になりたいな。


以上、NPOの財源の種類についてでした!

ひなた☀️

【参考】
・https://www.freee.co.jp/kb/kb-npo/income/
・https://www.kantahara.com/entry/npo-source-of-income

P.S.

社会貢献、まちづくり、地域貢献など、こうした分野で活動していきたいんだ!
でも何からやったらいいかわからない・・・のような学生さんには、時間の許す限りご相談にのったりもしています。お話したい!という方はお早めにご連絡くださいね😌


    ◆中村ひなた(22)

    ◆お仕事
    教育系のベンチャー企業で発達障害をお持ちのお子様へ向けた事業開発を行っています。

    ◆大槌プロジェクト代表
    【人を結び、縁をつくる】
    岩手県大槌町と都会の学生を結ぶ地域活性プロジェクト
    岩手で出会った人のあたたかさを届けたいという想いから設立。ツアーなどを行う。

    ◆学生団体 お茶の間 設立
    【優しさの巡る社会をつくる】
    自身が大学入学時に心から活動できるサークルがなく、仲間が欲しいと思っていたことから、社会を良くしたいと心から願う学生の活動場をつくる。後輩のサポートを行う。

    ◆まちのみば 運営
    【”まち”繋がる。”すき”広がる。】
    毎月1回、地域好きの若者が集まり、地域のことに関して語り合うコミュニティ。
    ゆるく集まりながら日本のよさを語ります。






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