【5分で分かる!】地域おこし協力隊とは?制度とメリットを分かりやすく解説!

地方創生

こんにちは!

教育系の事業開発に携わりながら、地域活性やコミュニティづくりの活動をしています。中村ひなたです。


”地域に関わることを仕事にしたい!” そう思った時に、真っ先に調べて出てくるのが「地域おこし協力隊」という制度。


地域おこし協力隊はやめた方がいい?任期後のキャリアが微妙?など色々言われていますが、実際どんな制度なんでしょうか?5分でわかるように分かりやすくまとめてみました!


地域おこし協力隊とは?

地域おこし協力隊とは、2009年に開設された、過疎化の進む地域とそうした地域で活動したい人をマッチングさせ、地域の振興を図る制度です。総務省の定義では、こんな風に書いてあります。

地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域等の条件不利地域に移住して、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援などの「地域協力活動」を行いながら、その地域への定住・定着を図る取組です。

総務省HPより:https://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/c-gyousei/02gyosei08_03000066.html

つまり、過疎化のしている地域で地域活性をしてくれる人、国からお給料出すからおいでー!地域おこししてください!何ならついでにそのまま地域に移住・定住する人が増えたらいいよね!😊っていう制度です。


任期は大体1年以上3年未満で地方自治体の委嘱を受けてお仕事をします。


活動費は1隊員あたり470万円/年に出る制度になっています。その内訳としては、いわゆる給料にあたる「報償」とその他活動に際しての「経費」とに分かれます。


場合によっては住宅の補助などもあります。

え〜!地域で働くこともできて、お給料もそれなりに出て、住宅の補助まであるの!?めっちゃいいじゃん!と思った人もいるかもしれませんが、ちょっと待ってください!


どんなメリットとデメリットがあるのか、知っていきましょう。

地域おこし協力隊の仕組み


地域おこし協力隊には主に「ミッション型」と「フリーミッション型」の2つのタイプがあります。

①ミッション型

ミッション型とは、その名の通り受け入れ自治体がすでにやってほしい業務を用意していて、その業務を任期の中で行っていくというものです。これをやってね!というのが明確にあるため目的がはっきりしているのが特徴です。


与えられた事業を行うことになるので、自分から仕事を作ることが苦手な人にとっては関わりやすいものとも言えるかもしれません。ただ、その分自由度は低く、自分の理想としていた活動ができないというデメリットはあります。


また、与えられたものを行うだけで結局成長してない?本当に地域のためになっている?など自分自身の成長と地域の発展に疑問符をうつこともあるでしょう。


②フリーミッション型

フリーミッション型とは、ミッションがなく、地域おこしに関することで自由に事業を立ち上げてください〜!というようなものです。明確な事業などはなく、地域が掲げるビジョンにあった事業を立ち上げることが求められます。


地域おこし協力隊を経て起業をしたい!などの意向がある場合にはその前段階にもなるでしょう。


ただし、これは個人的にはすごく危険な面があると思っていて、そもそも新規事業を立ち上げて回し続けるというのは簡単にできるものではありません


事業計画書・損益計画書・PR戦略などを全て一から考えなければいけません。
行政からお金が出るので、資金調達が簡単という面はありますが、その分事業がうまくいくように誰かがサポートしてくれるかと言ったらそうではありません。


事業がうまくいかなかった時、町のお金を使ったのに結局無駄にしただけじゃないか!とか地域の人からの信頼をおとす可能性も否めません。


(まぁそうした批判などがある方がまだいいですが。。。本当にやばいのは、なんか活動してるから、うちの地元はうまくいってる!と自治体が思ってしまうこと。「情報発信!PR!」と言って何となく若い人がSNS運用始めてくれたからいいな!って思ってる自治体ほどやばいです。笑)


チャレンジできるのはいいことですが、想いだけでなく事業を回すための力が自分に整っていないと、かなり難しい分野でしょう。
3年後もその事業継続を目指してできるというような覚悟は必要かと思います。


どんな人に向いている?


最後に、どんな人が地域おこし協力隊に向いているのかについて考えていきたいと思います。


地域おこし協力隊の活動はまだ未熟なマーケットでお仕事をしたり、課題のある地域を少しでもよりよくすることが目的です。


すなわちかなりベンチャー気質のあるお仕事だと考えていいと思います。


なので、
・挑戦心のある人
・物事や環境の変化を楽しめる人
・自主性のある人


が適性があると思います。


ただ!!!!!これだけではダメです。


さらに重要なのが

◎地域をプラスにできる力を持っていること!
L若い人に機会を!というイメージが強いので想いが優先されがちな印象がありますが、それだけではダメです。お金使ったけど失敗だった〜!ではなく、きちんと地域産業に還元できる事業を継続的に回さなければいけません。事業を経営していく力が必要なのです。

走り出して、中途半端に3年の任期期間だけで活動が終わる。。。それって結局地域のためになっていますか?ということが言えるわけですね。


大事なのが、地域でゆったりした暮らしでお仕事をしたい〜!と描いている人はそれだけはないよということを知っておいた方がいいです。


あと、町の方とのコミュニケーション機会もすごく多いから、地域で本気で町おこしをしていくってそんなにスローライフじゃない印象です笑笑


私も岩手の大槌町での活動をし始めた頃は、誘われたら基本断らず、何でもお手伝いをしに行っていました。


朝5:00とかに起きてとめさせてもらっているお母さんのお家のお料理を手伝って、町に出かけて大人の人とたくさん話して、夜19時に帰ってきて24時くらいまで活動報告をまとめる。


そんな生活をしていましたね。


大学生の時は、夏休みまるまる地域の人とのコミュニケーションに費やしましたし、今でもいつでも戻ってきてねと言ってもらえる環境があると信じられるのは、こうした関係性のもと成り立っているからかもしれません。

まとめ

◎地域おこし協力隊は、過疎化した地域でまちを盛り上げるために任期付きで地域で働いてもらう制度。
◎地域おこし協力隊は挑戦心があるだけではだめ!
→事業を自ら作れて継続的にさせられたりする力を持った人が地域にとって本当に役に立つ。
◎意外とスローライフ的な働き方ではないよ!


以上、地域おこし協力隊についてまとめでした!


本気で地域の力になりたい人、でもどうしたらいいか分からない人は時間の許す限り相談にのっております。お問い合わせはこちらからお願いします😌(先着順になるので、話したい!という人はお早めにご連絡をお願いします💦)

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それでは、今日も良い一日をお過ごしください🌱


ひなた☀️

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◆お仕事
教育系のベンチャー企業で発達障害をお持ちのお子様へ向けた事業開発を行っています。

◆大槌プロジェクト代表
【人を結び、縁をつくる】
岩手県大槌町と都会の学生を結ぶ地域活性プロジェクト
岩手で出会った人のあたたかさを届けたいという想いから設立。ツアーなどを行う。

◆学生団体 お茶の間 設立
【優しさの巡る社会をつくる】
自身が大学入学時に心から活動できるサークルがなく、仲間が欲しいと思っていたことから、社会を良くしたいと心から願う学生の活動場をつくる。後輩のサポートを行う。

◆まちのみば 運営
【”まち”繋がる。”すき”広がる。】
毎月1回、地域好きの若者が集まり、地域のことに関して語り合うコミュニティ。
ゆるく集まりながら日本のよさを語ります。

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